採点ソフトとは、筆記試験の解答用紙をスキャナーでデータ化し、デジタルソフトを用いて自動的に採点をするというシステムのことです。小中高校などでの導入が進んでおり、教員の業務の削減に一役買っています。マークシート式の採点と違い、手書きの回答をいちいち目視で点検していくのは非常に時間がかかる作業です。それを簡略化してくれるアイテムなのですね。
しかし、作業が便利になる一方で、採点ソフトには考えなくてはいけないメリットとデメリットが存在します。まずメリットについてですが、採点ミスが無くせるということが第一です。書き文字の癖によって、6と0を判別できず正答を誤答としてしまうようなミスはまま起こるからです。生徒にとってテストの結果は、進路に大きく係る重要な問題です。
必ず正確な点数を出さなくてはなりません。デメリットを指摘すると、導入のために費用がかかることが大きいです。採点ソフトはメーカーによって価格帯の差はあるものの、10万円単位の出費につながるからです。決して少ない金額ではない上に、初期設定に慣れていない人にとっては起動させるだけでも大変だという問題があります。
特に50代、60代の学校の先生でパソコン操作がさほど得意ではない人にとっては苦痛なようです。導入を検討するのなら、できるだけ低価格で利用でき、セッティングも簡単にできる製品を選んだほうが良いでしょう。あるいは、設定までをサービスで請け負ってくれるメーカーなどを探してもいいですね。