AIの発達にともない、人々の暮らしはますます便利になりました。この傾向は、今後もさらに加速することが予想されます。AIによって、人間の仕事が奪われるというアンチテーゼを耳にすることもありますが、単純な繰り返し作業などを人に代わって行ってくれる頼もしい存在と捉えたほうが良いでしょう。また将来において、今現在にはまだ存在してない、新たな仕事を生み出してくれることもあるかもしれません。
人が行う単純な繰り返し作業の1つに、テストの採点があります。基本的には学校や塾の先生が担当する業務ですが、教えることが本業である先生の本来のタスクではありません。自動で正確に速くテストの答案を採点してくれるツールがあれば、圧倒的に効率化が図られることは目に見えています。近年、教育の場で活躍するシステムとして、デジタル採点というツールが取り入れられています。
紙の答案用紙を一枚ずつチェックするのではなく、スキャナーなどで取り込んだ画像データをコンピュータ上で採点するのが特徴。答案用紙を返却した後も、解答のデジタルデータが残っているというメリットもあります。生徒が苦手な問題を発見しやすくなって今後の授業に活かすができるのも、デジタル採点ならではの効果でしょう。弱点対策テストを作成すれば、生徒の飛躍的な学力アップも期待できます。
現時点ではまだデジタル採点だけにすべてを任せることはできませんが、効率が大幅に改善できるのは紛れもない事実。今後の普及が楽しみなシステムです。